人間は「二足歩行」をする動物です。体の構造上、二本足で立って歩けばどうしても脊椎骨(背骨)に負担がかかりますので、人間にとって、腰痛は逃れられない病気である、と言えます。
人間の脊椎骨は24個の椎骨の組み合わせで出来ていて、その周囲を、筋肉、靭帯、椎間板、関節などで支えています。
横から見ると、脊椎骨はゆるやかなS字状をしていますが、弓なりになった腰の部分に最も体の重みがかかるうえに、上半身を動かす基点となる部分でもあるため、腰はとても傷みやすい部分となっています。
腰痛は、脊椎骨を支える筋肉、靭帯、椎間板、関節などのほか、神経や骨などに何らかの異常をきたすことで起こります。腰痛には、「重い物を持つこと、激しい運動・労働、悪い姿勢、背骨のゆがみ、肥満、加齢」などのように、背骨に負担をかけることが原因となって起こる腰痛と、内臓の病気や、精神的なストレスが原因で起こる腰痛があります。
脊椎骨に原因があって起こる腰痛は、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症 、変形性脊椎症などがあり、一般的に「ぎっくり腰」と言われている腰痛症は、重い物を持ち上げるなど、腰部の筋肉や関節等に急激な負荷を与えることが原因で起こります。
また、長時間、同じ姿勢で座り続けることも腰に大きな負担をかけるため、パソコン操作を行う若い世代に腰痛が広がっています。
腰痛を伴なう内臓疾患には、婦人科系の疾患、腎臓疾患、悪性腫瘍などが挙げられ、自律神経失調症や心身症など、心因性の疾患のケースもあります。いずれの場合も自己診断は避けて、すみやかに医師の診察を受けることが大切です。
